●ロングカクテルとは
カクテルの種類は大きくロングカクテルとショートカクテルに分けられます。
ロングカクテルとは、大型のグラスに作られて、氷を入れていつまでも冷たくしておくものです。分量はグラスによってまちまちです。
ショートカクテルとは、シェークすることで冷やし、足のついたグラスに注がれるものです。カクテルではこの種類が一番多いです。分量は60mlほどです。
そのうちのロングカクテルについて、書いていきたいと思います。
●ヤマシタシはロングカクテルが苦手
ヤマシタシはロングカクテルを作るのが苦手です。
理由としては3つあります。
1つ目は正確なヤマシタシはロングカクテルをあまり飲まないからです。
ヤマシタシは強いショートカクテルが好きなので、ロングカクテルはあまり飲みません。普段作らないので、どうしても忘れがちになってしまいます。あとはおすすめを聞かれた時などは困ります。
2つ目は分量がまちまちになってしまうからです。
ロングカクテルはグラスの大きさも違えば、中に入れる氷の量によっても材料の比率が変わってきます。ショートカクテルの60mlのように正確な分量が決まっていないので、苦手です。お客様にはおいしいものを飲んでほしいですが、ときに濃くなったり、ときに薄くなったりします。それがどうしても苦手です。
3つめは柑橘系のジュースが使われることが多いからです。
ヤマシタシはオレンジジュース、グレープフルーツジュースが苦手です。なのでどうしても味を聞かれたときに、自分が苦手なものなので、自信を持っておすすめすることができません。
●ロングカクテルの型
最近、ロングカクテルの修業をしたおかげで、いくつかの型を見つけることができたので紹介したいと思います。
・簡単型(アルコールと副材料だけの組み合わせ)
・スプモーニ型(アルコールとグレープフルーツジュースとトニックウォーターの組み合わせ)
・フィズ型(アルコールとレモンジュースとシュガーシロップと炭酸の組み合わせ)
・スリング型(スピリッツとリキュールとレモンジュースと炭酸の組み合わせ)
1つずつ解説していこうと思います。
●簡単型
これはアルコールと副材料を組み合わせたものです。材料はだいたい2種類です。なので簡単に作ることができます。
炭酸水やトニックウォーターやジンジャーエールが使われることが多いです。有名なところだと、ハイボール、ジントニック、モスコミュールなどがあげられます。
また、柑橘系のジュースが使われるときもあります。有名なところだと、スクリュードライバー、テキーラサンライズなどがあげられます。
●ハイボール
・ウィスキー・・・60ml
・炭酸水・・・グラスいっぱい
●ジントニック
・ジン・・・60ml
・トニックウォーター・・・グラスいっぱい
●モスコミュール
・ウォッカ・・・60ml
・ジンジャーエール・・・グラスいっぱい
●スクリュードライバー
・ウォッカ・・・60ml
・オレンジジュース・・・グラスいっぱい
●テキーラサンライズ
・テキーラ・・・60ml
・オレンジジュース・・・グラスいっぱい
・グレナデンシロップ・・・底に沈めるぐらい
●スプモーニ型
これはアルコールとグレープフルーツジュースとトニックウォーターの組み合わせです。材料からわかるように味はすっきり目です。有名なところだと、スプモーニ、チャイナブルーがあげられます。
●スプモーニ
・カンパリ・・・60ml
・グレープフルーツジュース・・・グラス半分
・トニックウォーター・・・グラス半分
●チャイナブルー
・ライチリキュール・・・60ml
・グレープフルーツジュース・・・グラス半分
・トニックウォーター・・・グラス半分
・ブルーキュラソー・・・色付け程度
●フィズ型
これはアルコールとレモンジュースとシュガーシロップをシェークして、さらに炭酸水と組み合わせたものです。ロングカクテルの中で難易度が高いです。有名どころだとジンフィズがあげられます。
●ジンフィズ
・ジン・・・40ml
・レモンジュース・・・10ml
・シュガーシロップ・・・10ml
・炭酸水・・・グラスいっぱい
●スリング型
これはスピリッツとリキュールとレモンジュースをシェークして、さらに炭酸水と組み合わせたものです。フィズ型との違いはシュガーシロップの有無です。ロングカクテルの中で難易度が高いです。有名どころだとシンガポールスリングがあげられます。
●シンガポールスリング
・ジン・・・20ml
・チェリーリキュール・・・20ml
・レモンジュース・・・20ml
・炭酸水・・・グラスいっぱい
●オリジナルカクテル(ロングカクテル)の考え方
ここまでは既存のカクテルの紹介をしてきましたが、ここからはそれぞれの型についてのオリジナルカクテルの考え方を書いていこうと思います。
●簡単型
これは好きなアルコールと好きな副材料の組み合わせで無限に作ることができるので、省略します。
●スプモーニ型
これは使うアルコールを変えることでオリジナルカクテルを無数に作ることができます。リキュールだけでなく、スピリッツに変えても美味しく飲むことができると思います。また薬草系のリキュールも合うので応用は様々できます。こってり甘い系のリキュール以外なら試してみる価値はあります。
まとめると、スピリッツ、果物系リキュール、薬草系リキュールは合うと思います。
●スーズスプモーニ
・スーズ・・・60ml
・グレープフルーツジュース・・・グラス半分
・トニックウォーター・・・グラス半分
●フィズ型
以下の記事にまとめてあります。
●スリング型
以下の記事にまとめてあります。
●最後に
フィズ型、スリング型は難易度が高いです。しかし、簡単型は簡単にできますし、スプモーニ型もすっきりしたカクテルが好きな人には間違いなくお勧めできます。この2つの型はそんなにこだわらなくてもできるので、挑戦してみてください。